Uchiyama Gudō, postcard to Itō Shōshin
From The Radical Buddhism Project
Postcard sent by Uchiyama Gudō to Itō Shōshin (伊藤証信), 2 November 1905. (English translation here.)
- 宛先: 伊藤証信
- 日付: 明治三十八年十一月二日 [2 November 1905]
脱宗号謹んで拝読仕候、何人も今の世に在って、真面目に道の為に働かんとする者は、魔窟より発する本山の偽法には堪えられません、
私などは先日、貴宅を訪問せしときに、その意中を語ろうと思ふたが、翻って一考すると、折角因縁あって住職した今の地が、二三百年来、曹洞宗の信仰の下にあり乍ら、高祖道元の性格は勿論、其名も知らぬといふ気の毒な人ばかりであるから、之を見捨てゝ去る時は、千万劫此地に仏種を植ゆる事は出来ぬ、それで本山から住職罷免のあるまでは無我の真理を剣として、一生懸命に戦ふ覚悟で居りますが、今は四面楚歌の声で、いつ落城するやらわからない、それは自然の成り行きに任せるとして、私も何とかして月一回位は大日堂を訪れたいと思ふけれど、自己の小さき力は、大なる周囲の事情に敗れるのでその意を得ません、請ふ同情あれ、次に同朋諸氏よ、私の処も無我の愛の看板はないが、事実はそうに違いないから、修養と伝道とを兼ねて遠慮なしに御出で下さい、
独身生活の殺風景も、無我愛に住する私には、自然の広長舌を伴として、日一日と妙境に進む心地が致します。
(淵上登美氏所蔵)
Source
Kashiwagi Ryūhō 柏木隆法, Taigyaku jiken to Uchiyama Gudō 大逆事件と内山愚童 [The High Treason Incident and Uchiyama Gudō] (Tokyo: JCA Shuppan, 1979), 230.
