Uchiyama Gudō, postcard to Ishikawa Sanshirō
Postcard sent by Uchiyama Gudō to Ishikawa Sanshirō 石川三四郎, 6 December 1907. (English translation here.)
- 宛先: 石川三四郎
- 日付: 明治四十年十二月六日 [6 December 1907]
- 差出地: 箱根・林泉寺
月に一回は是非葉書の便りをいたさうと考へては居るのが、意の如くならぬで度々失敬する、十一月の紅葉時に絵はがき(紅葉)をやったのが、粗忽にも東京監獄と書いたので山口君のと二枚返って来た、
今日も僕の弟からはがきが来たが越後は三四日前より雪が降って居るそうだ、はこね山は雪は降らぬが、庭一面に氷柱が四五日前から立って居る、僕は此頃関東宗教史を書いて居るが、そのため夜も十二時過ぎまでは勉強して居る、今も三畳の書斎でペンを持って居るが寒くてたまらん、寒暖計は三十八度だから――自分の寒いを思ふにつけ君等が思ひやられる何事も不自由なる獄中にあっては、之を慰やす良法は絶対の福音よりなからうと思ふ、僕は君が此実い冬を勤めて出た時は、まことに人く信仰の力の何事にも打勝つ偉大を知れる事であると喜んで待って居る、僕も自分の信念を試みる為に獄中生活をして見たくなった、いやせねばならぬ時は来て居るよ、
宗教が政治と一つになって居る時代より分離して今は政治が宗教を利用しつゝある時ではあるが、神の道を奉ずる者は、利害に左右せらるゝ政治の下にあることは出来ないではないか、僕は、近き将来には政治の必要を見ずして、
人は各々絶対の信仰に依って生活し往くの時来る事を、然り一日も速にするは僕の天職と信ずる、君は如何
(早稲田大学所蔵)
Source
Kashiwagi Ryūhō 柏木隆法, Taigyaku jiken to Uchiyama Gudō 大逆事件と内山愚童 [The High Treason Incident and Uchiyama Gudō] (Tokyo: JCA Shuppan, 1979), 231–32.
How to Cite This Text
Uchiyama Gudō 内山愚童 (1907). “Postcard to Ishikawa Sanshirō,” 6 December. The Radical Buddhism Project. Japanese text reproduced from Kashiwagi Ryūhō, Taigyaku jiken to Uchiyama Gudō (1979), 231–32. Version of 29 September 2026. http://radicalbuddhism.net/wiki/UG07ISS.
