内山愚童より伊藤証信宛はがき
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Postcard sent by Uchiyama Gudō to Itō Shōshin (伊藤証信), 1 January 1908. (English translation here.)
伊藤証信君
- 山口県徳山町徳山女学校
- 明治四十一年一月一日記
- はこね大平台
- [付箋] イセイナベ久米村(受信局印十二日付)
月日のたつのは早いもので、今朝はモー四十一年一月一日となった、君は相変らず修養に日も亦足らずで、殊に良師友の下にあって結好である
僕はそれに反して近頃思想の変化を来たした、
弱者の味方たる宗教家のやり方が馬鹿気に見えて堪らぬ、昨年の暮には小田君がト翁の人道主義を送ってくれたので、ト翁のやりかたも、念をいれて調べたが、壓制な政府とボイコットする事は大賛成であるが、其個人主義はどうも壓き足らぬ、
僕はどうしても社会的に人の上に人を頂かぬ世界を造りたくなった、
目下は其事に就て苦心して居る、その結果爆裂弾かピストルか、武器に於ては決定せぬ
いづれの政府も政府ほど暴悪な者はない、
武器を持つて平民を壓しつゝ租税を奪ひつゝある、此暴悪を制する事は宗教家の力では駄目である、今の宗教家に して真個に天国の作造に心がくるならば、此政府を倒させねば駄目である、珠数つまくる其手には常に爆弾を携へつゝあらねばならぬ
僕は経巻を棄て、何を採らんか、こは目下の研究問題でまだ決定はせぬ
時習どうもありがたう
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